大村湾産テングダイとイネゴチを熟成させてみた


長崎県時津町大村湾漁協に普段は深海にいるはずの魚、

テングダイ

が入りました。

 

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▲生け簀のテングダイ

 

活もの定置網です。

しかも2匹。

 

 

 

 テングダイ

普通は水深200m以浅、40m以深に生息しています。

時津で獲れたこの二匹のほかに琴海でも揚がったことがあるそうです。

 

産卵期は秋から冬と思われます。

この個体は生殖腺が全く発達していませんでした。

 

テングダイは特に背鰭が大きいのが特徴です。

閉じることができないので不便そうな気も...


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▲テングダイの全体像

 


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▲テングダイの伸びた口

 

頭は硬い骨に覆われており、口は下の方に伸びます。

小型ベントス食と考えられているようです。

具体的に言うとクモヒトデやエビカニ類なのでしょう。

 

これは刺身でいただきます。

 

 

イネゴチ

こちらは大村湾ではそれほど珍しくはないそうです。

長崎全体ではオニゴチやワニゴチと呼ぶようです。

どちらもそれが標準和名の別種がいるので注意しましょう。


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▲イネゴチを横から

 

 

この魚はもちろんコチなので上から潰された形をしています。


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▲イネゴチの頭を上から

 

骨にするとこうなります。(下手です)


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▲イネゴチの頭骨標本

 

頭の棘に注意が必要ですが、漁協の方によるとマゴチなどより骨が少ないので食べやすいそうです。

 

こちらも刺身でいただきます。

 

 

 

刺身


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▲二種の刺身

 

上がテングダイ

下がイネゴチです

 

テングダイはもう少し脂がのっていてもいいと思いました。

臭みはありません。

歩留まりは見た目よりはあると感じました。

 

 

イネゴチは秋が旬のようです。

少し淡白すぎました。

今は春なので美味しくなるのを待つとしましょう。