長崎の新鮮な珍しい魚を買うなら今!
長崎の変わった魚屋さん(期間限定)
お世話になっております。長崎おさかな日記ことながおさです。
最近、コロナで慌ただしい世の中ですね。
その波紋は長崎へも広がり、魚価が非常に下がっています。
ということで、Twitterで魚屋の宣伝始めました
詳しくはリンク先にありますが、長崎からのお得な高級魚やマイナー魚の情報を発信しています。
もちろん、安いのは今だけだと思われます。興味がある方はぜひ覗いていってください。
なお、私は一切のお金は受け取っていませんからね(笑)
ここが潰れるとマイナー魚が買えなくなるのはもちろん、仲良くしていただいているので悲しいです...そんなことはさせません。(まあ、他の事業があるので潰れることは無さそうですが)
今のところの取り扱いは
ハチビキ、アカイサキ、キツネダイ、ヨコシマサワラ、チャイロマルハタ、オオスジハタ、アオダイ、シマアオダイ、ハマダイ、キジハタ、アオハタ、マハタ、イヤゴハタ、アカムツ、アカアマダイ、タチウオと他小型魚です。
Twitterリンク↓↓↓↓
長崎の変わった魚屋さん(期間限定) (@nagasakisakana) https://twitter.com/nagasakisakana?s=09
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ながおさ
オカムラギンメの観察
オカムラギンメを簡単に観察したので書いてみます(唐突)
かなり太いひげです。それも長い。
口は大きく開きます。魚を食べているのだと思います。でも、それならひげいらないんじゃないの?
尾鰭は先端のほうだけ黒くなることはありません。ここはギンメダイと違いますね。
他に書くことがありません、ごめんなさい。
家庭でもできる魚の標本の作り方HP
おさかな素人?の私ですが、
家庭でもできる魚類液浸標本の作り方
という、ホームページを作成しましたので、軽く宣伝します。
子どもでもできる魚のエタノール液浸標本の作り方を簡単に説明したサイトです。
▲タイトルには関係のないサケガシラの顔が
▲「家庭でもできる」ですから、水槽撮影は書きませんでした
▲必要なものを簡単に紹介
本ホームページは
- ホーム
- 用意するもの一覧
- 魚の液浸標本の作り方
- 深く!展鰭編
- 深く!撮影編
- 魚の標本を作る意義
の六部編成となっています。
リンクはこちらです。
↓↓↓
https://sakanahyouhon.jimdosite.com/
このサイトは、「家庭でもできる」を重視して作っていますので、魚に興味がある方や、自由研究などに活用していただけると嬉しいです。
基本的に家にあってもおかしくないもの、またはそこら辺で変えるものしか使用していません。
「液浸標本の作り方」自体はネットにたくさんありますが、どれも家庭対象ではないことが多く、ホルマリンを使った作り方が多いです。もちろんホルマリンは一般家庭では手に入りません。
私自身、魚の標本を作ってみようとなったときに、迷った記憶があります。その結果か、初めて作った標本は後に廃棄してしまうという悲しい結果になりました。
新たに魚に興味を持ってくれる学生さん達や、一般の大人の方でも簡単に魚の標本を作れるように、このサイトを作成しました。
このブログおよび、紹介したサイトのお問い合わせはTwitter @ahamin16 のDM(ダイレクトメッセージ)までお願いします。
ヒゲオオメハタ、長崎では珍しくない説
まず、
ヒゲオオメハタ
とは
スズキ目ホタルジャコ科オオメハタ属
Malakichthys barbatus
いわゆるシロムツの仲間で、日本だけでなくオーストラリアにもいるようです。
深海魚っちゃ深海魚ですね。
▲ヒゲオオメハタの全体像
ヒゲオオメハタは他のオオメハタ属魚類と一見すると似ていますが、この中では簡単に区別することができる魚です。
▲ヒゲオオメハタの顎
このように、ヒゲオオメハタの下顎先端付近には小棘が並んでいます。
これが「ヒゲ」なわけですね。
実物を見た方がかなり分かりやすいです。
これが意外と大きくなる魚で、30cmないくらいまでなります。
長崎では他のオオメハタ属魚類と混同され、「四十(しじゅう)」と呼ばれます。
人によってはスーパーにも並べる魚です。
長崎では少しマイナー魚といったところでしょうか。
味は淡白でクセがなく、刺身にしても味を感じません。少し水っぽいので加熱料理が向いていると思いますが、私は炙り系が好きですね。
▲すべてヒゲオオメハタ
このようにまとまって入ることがあるようです。
こうなると、区別されていないだけで珍魚ではないのでは?と思えてきます。
▲スーパーに売られていたもの
参考
ほうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
ギンザメとノーソザメの湯引きを食べる
最近、いつも通り某スーパーの魚コーナーに通っているのですが、先日少し驚いたものを見つけました。
ギンザメの湯引き
です。
これだけだったら記事書かないんですが、
その数日後に
ノーソの湯引き
を発見しました。
短期間に二種類のサメの湯引きを食べれたので、食レポ記事を書くことにしました。
まず、サメといえば、
軟骨魚綱
ですよね。
これは大きく分けるとギンザメ、エイ、サメのグループに分かれています。つまり、ギンザメはサメとつくけどサメではないのですよね。
なので、結構違います。
ちなみにノーソが分からない人へ
長崎を始めとする九州での一部の食用小型サメ類の地方名で、ノウソウ、ノウソ、ノーソ、ノウソウブカといった名前でも呼ばれます。基本的にホシザメ、エイラクブカ、ホシザメの総称です。ホシザメはホシブカなどと言って呼び分けることもあります。
まずはギンザメから
皮炙りの骨つきです。
味はそんなにしません。が、臭みもありません。特別美味しくは無いですね。軟骨なので骨も食えたのですが、別に好んで食べるようなものではありませんでした。
次はノーソ
こちらも皮つきです。湯引いてからゴシゴシして鱗を落としてあります。
少しアンモニア臭みがありましたね。
やはり、血が残っているのもあるでしょう。食感はギンザメとほとんど同じでした。
結果
ギンザメの湯引きの方が美味しい。
でも軟骨魚は加熱して調理した方が美味しい。
【色彩変異】アルビノ白ナマコと黄金オニオコゼ
ひっさびさ(半年以上サボってた)ブログ再開です
言い分けですが、サボってきたのは理由があります。
それはブログのネタが多すぎるから。珍しい魚がよく入るようになったもので、書くことが多過ぎて諦めてました...
さあ、令和二年度一発目はやはり大村湾ネタから!
↓ここから本題↓
さあ、長崎大村湾も冬に入りナマコ漁が解禁されていたのですが、タイトル通り面白いナマコが入ったんですよね。
そう
アルビノナマコ
です。
まあ、ナマコって個体数多いし、天敵もそんなにいない(と思う)ので、滅茶苦茶珍しいわけでは無いのですがね。
▲全身真っ白のナマコ
さすがに売らないらしいですし、今回は水族館に持っていく予定はいまのところ無いそうなので、一時はいるでしょう。
大村湾漁協の海側から入って奥に行き、室内に入る手前の右手の二段構えの水槽の上段の右端にいます。場所の説明が難しいので、漁協職員に聞いていただければ快くご案内していただけると思います。
はい、次
▲黄金オニオコゼ
これは島原産とのこと。魚市から活魚で持ってこられたのでしょう。
正直言うと、黄金オニオコゼはそこまで珍しくありません。
理由は分かりませんが、水族館にもよくいますし、よく揚がるとのこと。私もここで中途半端に黄金のやつを見たことありますし、平戸で完璧黄金を買ったこともあります。
まあ、綺麗なものには変わりありませんし、食べられる前に写真でも撮ってやってください。
こちらは普通に販売しているので、欲しかったら買いに行ってくださいね。今のところ白ナマコと同じ水槽にいます。
▲口ひげまで黄金です。綺麗ですね。
それでは!(ドロン)
イゴダカホデリの和名の由来
イゴダカホデリ
って、まあまあ魚詳しい人なら知っていると思います。
普通なら「どんな名前や!?」となる魚ですが、この名前は長崎が発祥かもしれません。
イゴダカホデリとは
今更感がありますが、実物を見たこと無い方もいるかもしれないので少し解説します。
ちなみに私は2019年に入ってから三度買って食べています。
イゴダカホデリは小型のカナガシラやホウボウの仲間で他のカナガシラ類とは吻棘が左右一本で分岐しないことで見分けられます。
頭だけで分かるので比較的同定が易しい魚です。
▲イゴダカホデリ Lepidotrigla alata
スズキ目ホウボウ科カナガシラ属
イゴダカホデリは小型のカナガシラやホウボウの仲間で他のカナガシラ類とは吻棘が左右一本で分岐しないことで見分けられます。
頭だけで分かるので比較的同定が易しい魚です。
▲イゴダカホデリの吻棘(生と骨格)
▲イゴダカホデリの胸鰭
胸鰭はそこまで綺麗ではありません。
由来
遊遊さかな大図鑑(小西 2007)より、
変わった和名であるが、榮川省造によると、いご(鱗)だか(高い)ほでり(火照り)で鱗のあらい赤い魚という意味
とあります。
変な話ですよね、他の小型のカナガシラ類も鱗は同じようなものだと思うのですが...
で、なぜ長崎が関係あるのかというと
原色海水魚図鑑(蒲原、岡村 1985)より、
カナガシラ類の長崎における地方名がそれぞれ
- イゴダカホデリ/イゴダカホデリ
- イゴダカホデリ/マホデリ
- オニカナガシラ/ニトロホデリ
と、されており、小西(2007)においても、
長崎で「にとろほでり」と呼ばれる。漢字で書けば「煮蕩火照」で煮汁まで赤くなる魚の意味である。
と、ありますので「◯◯ホデリ」が小型カナガシラ類の長崎での呼び方なのかなぁと思います。
他にも私が考えた理由があります。
長崎魚市場に以西底曳網船が存在するということです。
底曳網ですから底棲魚であるカナガシラ類はたくさん獲れることになります。
数が獲れる魚は地方名がつきやすいでしょうからね。
ちなみに蒲原、岡村(1985)にはまだ地方名が載っており、
- カナド/アカッポ
- ホウボウ/カナガシラ
- イゴダカホデリ/ツノガツツ
とあります。
ホウボウをカナガシラって呼ぶとこなかなかですね(笑)
カナガシラは「ガッツ」と呼んで節分に食べます。
「金頭」だから金持ちになるからと聞きますが地方名がガッツなのに...と思います。
そもそもカナガシラはホウボウの地方名なはずですし...
時代が経つうちにいろいろ変わっていったのでしょう。